キャンプで「2000球」 ホークス石川、開幕ローテ入りへ「ガムシャラに」
2度目のブルペン「気持ちを入れながらも体は強弱をつけながら」
昨年ブレークを果たしたソフトバンクの石川柊太。3日はキャンプ2度目のブルペン入りで61球を投げた。
昨年はプロ初登板から一気に8勝を積み上げ、千賀滉大に続く育成の星となった石川。2度目のブルペンも「投げ急ぎや力みが出ないように」と、マイペースで丁寧なピッチングを続けた。
「まだ、ここから作っていく段階なので、フォームを崩さないように下半身を使って丁寧に投げることを心掛けている」という石川。それでも気持ち的には「開幕の席を奪い取るためにがむしゃらに。ブルペンでは気持ちを入れながらも体は強弱をつけながら投げていきたい」と、心と体にメリハリをつけながら調整していくつもりだ。
石川は「先発から入っていきたい」と開幕ローテ入りに的を絞り、このキャンプでは「2000球という球数を設定して投げ込んでいきたい」と語る。その中で、課題とするのがフォークボールの精度アップだ。「押し込むと抜けてしまうので、下半身主導で軸を作ってコンパクトに回転するイメージ」で投げられるようにすることを目指す。
もともとストレートの速さや強さには定評があるだけに、フォークに磨きがかかれば昨シーズン以上の活躍も夢ではない。プロ初登板や初勝利を記録した昨年同様、がむしゃらさだけは失わずに、石川は次なるステージを目指していく。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)