ハム清宮、第2クールも打撃はしない方針も…栗山監督「打つ方は信頼してる」
守備練習に確かな手応え「まだ次のクールも打たないかなと思います」
1日(日本時間2日)からアリゾナ州スコッツデールで行われている日本ハムの春季キャンプは、3日(同3日)に第1クール最終日の練習が行われた。注目のドラフト1位ルーキー・清宮幸太郎内野手は、この日も打撃練習をせず。ここまで守備練習に時間を割いており、5日(同6日)からの第2クールでもバッティングはしないことを明かした。
持ち味である打撃の練習ができない中でも、充実の3日間を過ごした清宮。第1クールを「練習の流れだたり、そういうのはすごく分かるようになってきた。それだけでも前進かなと思います」と納得の表情で振り返った。この日も、守備の名手だった金子誠内野守備コーチの指導を受け「今までとやっていることは変わらないですね。継続してやることが大事かなと思います」と話した。
痛めている右親指の状態は回復傾向にある。本人は「あまり無理したくないというのがあって、打つのを控えてるんですけど、まだ次のクールも打たないかなと思います。そこから徐々にトレーナーの方たちとか、コーチの方たちと話しながらかなと思います」と、今後の見通しについて明かした。プロでやれるという手応えを感じるのも「バッティングしてからかなと思います」と言う。
もっとも、守備練習がプラスになっていると実感しており、プロの世界で注目を浴びながらトレーニングが出来ていることにも感謝。ファンや報道陣が多いことを聞かれると「自分はバッティングが取り柄なので、打てない中、こんなにたくさん来てもらって、自分だけじゃないのは分かってるんですけど、本当に嬉しいです。いろいろなことでモチベーションが上がるので、自分にとってはプラスなことばかりだなと思います」と話した。
栗山監督も「幸太郎にかんしては、もちろん打ってもいいんだけど、ある程度いろんな準備をしっかりして、形が崩れないように。どっちにしても打ち始めたら細かいことをチェックしたりできないので、走塁、守備、投げること、打つこと以外をしっかり準備して、そこに向かうと。打つことに関してはある程度本当に信頼しているし、打ち始めればすぐ前に進むと思うんで、そんなに慌てる必要もないし、それよりも今しっかりやらないといけないことをやると」と説明した。
黄金ルーキーは、得意の打撃でアピールできない中でも着実に成長し、存在感を示している。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)