2段モーションに変更した鷹の4年目左腕「開幕1軍狙ってます」
工藤監督が付きっきり「下半身からいけ」
ソフトバンクの笠谷俊介が6日、ブルペンで125球の熱投を見せた。B組投手陣がそろってブルペン入りする中、後半は工藤公康監督が笠谷の後ろにつきっきりになり、事あるごとにアドバイスを受けながら懸命に投げ込んだ。
笠谷は今キャンプから新しい投球フォームに取り組んでいる。規制緩和を受けての2段モーションの導入だ。笠谷は「一度力を抜くポイントができて、そこからバッと力をいれられる」と手応えを感じている。「そのポイントがずれると引っかかったりするので、すべてのバランスが大事」と、まずは体にポイントを染み込ませていく。また、ブルペン投球の後半は「セットポジションからワインドアップに変えてよくなった」とも語る。
昨シーズン、初めて1軍での登板を経験したことが大きな自信になっているのか、B組スタートながらも「開幕1軍狙ってます」と明るい表情で言い切った。8日にはA組の練習で打者を相手に投げる予定。最高のアピールの場となるはずだが「とりあえず(打者に)当てないことですね。ど真ん中で勝負です」と笑った。
つきっきりになった工藤監督からは「下半身からいけ。そうすれば上半身は勝手に振られるようになる」と繰り返し言われたという。「ずっと後ろについて『下半身、下半身』と言ってもらえると自然に頭に入る」と指揮官に感謝した。クールが進めば実戦形式の練習も増えてくる。工藤監督の助言を頭に叩き込み、キャンプ後半はA組に昇格してアピールを続けたい。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)