ヤクルト青木は躍動できるか 日本球界復帰後に最も活躍した野手は?
安打、本塁打、打点で井口資仁がトップ
青木宣親が7年ぶりにヤクルトに復帰した。NPBからMLBに移籍し、再びNPBに復帰した野手は過去に11人。活躍をした選手もいれば、できなかった選手もいる。
MLBからNPBに復帰した11人に、アメリカに移籍したもののMLBに昇格できなかった中島裕之(現宏之)を加えた12人の復帰後の成績を安打数順に並べる。(年齢は復帰したシーズンの開幕時)
1井口資仁34歳 9年 1021試3337打900安102本510点17盗 打率.270
2中村紀洋32歳 9年 884試3051打807安97本432点4盗 打率.265
3松井稼頭央35歳 7年 724試2513打651安51本266点56盗 打率.259
4福留孝介35歳 5年 565試1913打517安64本279点3盗 打率.270
5田中賢介33歳 3年 384試1387打377安8本137点42盗 打率.272
6新庄剛志32歳 3年 357試1322打354安60本198点8盗 打率.268
7中島裕之32歳 3年 337試1162打314安27本142点2盗 打率.270
8西岡剛28歳 5年 283試989打275安6本82点21盗 打率.278
9城島健司33歳 3年 206試725打200安33本109点9盗 打率.276
10岩村明憲32歳 4年 217試458打99安5本45点0盗 打率.216
11田口壮40歳 2年 115試317打85安3本25点4盗 打率.268
12川崎宗則35歳 1年 42試137打33安0本4点0盗 打率.241
今年からロッテの監督に就任する井口資仁は、34歳でロッテに復帰してから9年間プレーした。唯一1000試合出場。NPBの選手の平均実働年数は8、9年と言われるが、井口は別の野球人生をもう一度生き直したと言えるくらい長期間、活躍した。
中村紀洋は、井口と同じ9年だが、MLBの在籍年数は1年に過ぎず、わずか5安打。井口は4年、494安打を記録しており、同じ評価はできないだろう。ただMLBを経て復帰してNPB通算2000安打に達したのは中村だけだ。
3位の松井稼頭央は、7年間楽天でプレー、ベテランとして若いチームを引っ張ったのち、古巣の西武で今季リスタートする。4位の福留は今年で41歳になるが、現在も阪神で主軸を打っており金本監督の信頼は厚い。
田中賢介は2年アメリカでプレーしたが、MLBでは1年、8安打だけ。あまり違和感なく古巣に復帰した印象だ。新庄はイチローとともにNPB出身日本人野手として初めてMLBでプレーしたパイオニアだ。復帰後は北海道に移転した新生・日本ハムのリーダーとしてチームを引っ張った。