「イチロー以上」!? 殿堂ゲレーロの強すぎる肩、驚愕送球7選「誰にもできない」
驚異的な「地肩」の強さで残した伝説的プレー、「最高の送球」は?
エクスポズ、エンゼルスなどで外野手として活躍したブラディミール・ゲレーロ氏は今年、有資格2年目で米国野球殿堂入りを果たした。通算打率.318、1496打点、449本塁打というハイレベルな打撃成績に加えて、現役時代には超人的な強肩でもファンを魅了。MLB公式サイトは、2月9日に43歳の誕生日を迎えたゲレーロ氏を祝福し、「最高の送球7つ」を動画つきで振り返っている。
圧倒的な「地肩」の強さから、全くタイプは違うものの、「イチロー以上」との声も挙がるゲレーロ氏。現役時代には数々の驚愕送球を見せてきた。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」では「キャリア最高の送球7つを振り返り、ブラジミール・ゲレーロの誕生日を祝おう」と題して特集記事を掲載。「ブラディミール・ゲレーロのプレーを観る時は、かつてあなたが目にしたことがなく、そして誰にもできないことを目撃するという期待があった」と、想像を超えるプレーが魅力だったと説明している。
そして、「43歳の誕生日の折に、彼の名高いキャリアで最高の送球7つを見てブラッドのパーティーを開こう」と言及。最初に挙げられているのは「息子を相手に始球式」。メジャーでの活躍が期待される超有望株に育った「ジュニア」を相手に行った始球式について「正確に言うと、これはゲレーロのキャリアが終わった後のことだ。しかし、彼がブラッドジュニアを相手に始球式を行う場面を見るのは本当にクールだ」と説明を添えている。
さらに、2008年4月16日にアレックス・ゴードンを二塁で出した送球、2006年4月26日に一塁をオーバーランしたマグリオ・オルドニェスを刺した送球と、エンゼルス時代の2つのプレーを列挙。4つ目には、2004年に旧ヤンキースタジアムでの練習中に三塁スタンド前から左中間スタンドへとボールを投げ込んだ映像を紹介し「これがいつ行わたのかは正確には分からない。その年、エンゼルスはブロンクスで6試合行った。そのうち3試合はデイゲームだった。よって、選択肢は2~3個である」としている。
残り3つはエクスポズ時代の伝説的なプレー。2001年6月19日にベニー・アグバヤニを三塁で刺した送球、1997年6月3日に右翼の深い位置からトッド・ハンドリーを本塁で刺した送球と続き、1位は2001年7月7日にアルベルト・カスティーヨを本塁で刺した「バズーカ」送球が選ばれた。
右中間の深い位置から本塁へとダイレクトで投げ込んだ驚異のスローについては、昨年12月にMLB公式サイトがツイッターでイチローの1年目の伝説の「レーザービーム」と比較する映像を投稿。「どちらが優れているか」との言葉を添えると、現地ファンからは「より優れた肩はブラッド」などと声が挙がっていた。
殿堂入りも果たし、まさに伝説のプレーヤーの一人となったゲレーロ氏。驚異的なプレーの数々はファンの脳裏に強烈に刻まれている。