オリ新助っ人が初フリー登板、わずか14球省エネで他球団007チェックできず
技巧派左腕アルバースが全球種を投じ無安打、福良監督「コントロールは問題ない」
オリックスの新助っ人・アンドリュー・アルバース投手が12日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板した。園部聡、安達了一、伏見寅威を相手に14球を投げ、持ち味の制球力を発揮した。
先発ローテ候補の左腕はカットボール、カーブ、スライダー、チェンジアップと全球種を使い、打者3人をわずか14球で打ち取った。1死二塁から始まったフリー打撃。まずは園部を遊ゴロ、続く安達を右飛、そして最後は伏見をチェンジアップで投ゴロに仕留めた。無安打、無四球と上々の立ち上がりを見せたアルバースは「今日は打者の反応を見たかったし、変化球がどれだけ曲がるか見たかった」と納得の表情を見せた。
本来より約20分早く行われたフリー打撃で、球数はわずか14球。新助っ人を見ようと訪れた他球団のスコアラーが視察できずに“初登板”を終える珍事もあった。
オリックスの先発ローテは金子、西、ディクソン、山岡がほぼ当確。これに次ぐ5、6番手を争う立場の新助っ人に福良監督は「コントロールは心配ないかな。変化球も問題なさそう。あとはどれだけ真っすぐが上がってくるか」と及第点と付けた。この日の最速は136キロだったが、状態が上がってくればスピードも上がってくるはずだ。
フリー打撃登板後には高山投手コーチと話し込む姿があり、セットポジションでの静止を指摘。“メジャー仕様”のセットポジションでは、日本ではボークが取られる可能性もあるため、同コーチからアドバイスを受けた左腕は「ボークを取られるかもしれないといわれたので。もう少し長くボールを持ってやっていきたい」と修正点を口にした。
(Full-Count編集部)