エンゼルス背番号「17」の大先輩も大谷翔平に脱帽「まるでスーパーマン」

「まるでスーパーマン」「彼に苦手なことはないのかな」

 ベーブ・ルース以来、メジャーでは例のない二刀流の実現を目指す大谷だが、「彼は105マイル(約169キロ)の剛速球を投げて、弾丸ホームランも打つらしいじゃないか。今までにない挑戦だからこそ、自分が納得いくまでやり抜いてほしい。そうすれば道は必ず拓ける」と話す。大谷の映像は何度も見たことがあるそうで「まるでスーパーマンのような体格だね。あれで足も速いっていうんだから、彼に苦手なことはないのかな」と豪快に笑った。

 外野手としてメジャーで14年プレーした。通算1654試合に出場し、打率.282、1697安打、124本塁打、179盗塁という成績。メジャーで生き抜くことの大変さも知る“先輩”は、成功のカギとして「メンタル面でのタフさ」を上げた。

「打率3割で成功と言われる野球は、いわば失敗のスポーツ。同時にメンタルが大きくものを言うスポーツでもあるんだ。メジャーの舞台で戦う選手は、みんな素晴らしい才能を持っている。そこで差がつくのはメンタル。たとえ上手くいかない日があったとしても、それを忘れて次の日に仕切り直すタフさを持っていないと生き抜けない。オオタニは非常に謙虚で、年齢の割には大人な人物だと聞いている。二刀流となれば、人の倍の練習をして、人の倍は苦労するかもしれないけれど、自分がやっていることを信じて、貫き通してほしいね」

 シーズン中は大学野球部での指導もあるため、アナハイムの本拠球場に足を運ぶことは難しそうだが、「ネブラスカから毎試合見て応援するよ」と、早くもNO1応援団長を宣言。オールスター選出2度、ゴールデングラブ賞3度という偉大な先輩も、大谷の活躍を心から願っている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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