“解体”マーリンズの右腕、スタントン&イエリッチ移籍に「いなくなって嬉しい」
移籍志願の主力2人をバッサリ!?「ここに居たくないなら、いいこと」
新オーナーのデレク・ジーター氏のもとでチーム再建を進めるマーリンズは、バッテリー組が14日(日本時間15日)にキャンプインした。主力の大量放出でジーター新オーナーは地元メディアやファンから痛烈な批判を浴びているが、トレードされた選手の中には自ら移籍を志願した者もいた。そんな中、昨季先発ローテーションの柱として活躍したダン・ストレイリー投手は、人気選手2人の放出を「嬉しい」と話したとESPNが伝えている。
マーリンズは今オフ、ディー・ゴードン内野手をマリナーズに放出すると、ジャンカルロ・スタントン外野手をヤンキースへ、マルセル・オズナをカージナルスへと次々トレードに出した。この動きにチーム内外で不満が高まり、クリスチャン・イエリッチ外野手も移籍を志願。ブルワーズへと放出された。スタントンも当初から移籍を望んでいたとされている。
ESPNは「ダン・ストレイリーはジャンカルロ・スタントン、クリスチャン・イエリッチがいなくなって嬉しいと語る」との見出しで記事を掲載。「ジャンカルロ・スタントンとクリスチャン・イエリッチはマイアミ・マーリンズからトレードされて喜んでいるが、右腕のダン・ストレイリーはチーム再建の基礎となることを望んでいる」と伝えている。
タイトルは刺激的にも見えるが、キャンプに参加している右腕は、まさにこの通りのコメントを残している。「彼らがいなくなって嬉しいよ。ここに居たくないなら、彼らにとって良いことだと思う」。自ら望んでチームを去ったかつての人気選手をばっさりと斬っている。
ゴードン、スタントン、オズナのトレードで獲得した若手選手の質が良くないことは、地元メディアやファンがジーターを批判する理由の1つとなっている。ただ、ストレイリーは「みんなが思う以上に早く転換するかもしれない」と、チーム再建が予想よりも早く進む可能性があるとの考えを示したという。
自身は29歳と中堅の年齢だが「(再建完了が)今日とは言わない。でも、ここにいられてワクワクしているし、初めてビッグリーグに来る選手を指導したいと思っている」と、若手の“指導役“に意欲を見せたたという右腕。記事では、ストレイリーがワールドシリーズ制覇に向けて強化していた2014年のカブス(2016年に世界一)、2015年のアストロズ(2017年に世界一)に在籍していたことを紹介し、「それが目標なんだ。再建の、そして優勝の一員でありたい」と話したことにも触れている。
今は批判を浴びているジーター氏だが、その評価が決まるのは、数年後となる。ストレイリーが力を尽くし、チームが早い段階で批判を封じるような成績を残せば、周囲の見方は大きく変わっているはずだ。
(Full-Count編集部)