なぜ松坂大輔はファンサービスを厭わないのか 根底にある思いとは

一貫してサービス精神旺盛な松坂

 この沖縄キャンプ、松坂のファンサービスの姿勢に驚く声をよく耳にする。自ら進んでサイン会を実施し、長蛇の列が出来ているとなれば、時間を延長して出来るだけ多くの人にサインを書こうとする。陸上競技場でのランニングが終わると、ファンの呼びかけに応えて近づいていき、サインすることも珍しくはない。

 甲子園春夏連覇、新人での最多勝獲得、WBC2大会連続MVP、レッドソックスでのワールドシリーズ制覇などなど、数えきれないほどの栄光を経験してきた松坂。こちら側が気後れしてしまいそうな実績があるにも関わらず、ファンに対しては一貫してサービス精神旺盛である。

 これはこの沖縄キャンプだけに限らない。3年間在籍したソフトバンク時代も同様の姿勢を見せ、投げる方では残念な結果に終わってしまったのだが、多くのファンを喜ばせてきたのも事実だ。

 一部にはファンサービスに消極的な選手もいる中、なぜ松坂は厭わないのか。そんな単純な疑問が浮かぶ。本人に聞くと、答えはごくごくシンプルなものだった。

ファンとの触れ合いは「至って普通のこと」、根底にある思い

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