台湾で2年連続4割超の王柏融に日本球界経験者も太鼓判「彼は成功すると思う」
昨季3冠王に輝いた王柏融へ、チームメートの陽耀勲が送るエール
2016年、17年シーズンに2年連続4割を放ち、昨シーズンは3冠王にも輝いた台湾の王柏融外野手。将来的な日本球界入りの可能性も浮上するなど、注目を浴びる存在だ。そんな24歳が秘める可能性について、ラミゴモンキーズのチームメートで、自身もソフトバンクでプレー経験のある陽耀勲外野手に話を聞いた。
王柏融は打席に立った時のタイミングの取り方が自然で、バッティングフォームがとてもいいと話す陽。気負わなければ、日本でも必ずいい成績を残せると太鼓判を押す。
「彼は成功すると思います。多くのスカウトが彼を見に来ていますが、それは彼の実力を裏付けるもので、一定の水準があることは確かです。日本でプレーすることになれば、最初は資料も少なく、相手も対策を立てづらい。リラックスして臨めば問題ないでしょう」
日本球界についてはまだ話をしていないというが、陽は自身の経験を踏まえ、日本のプレースタイルを学ぶよりも、まず日本語を覚えることが大切だと伝えたいと言う。自身がソフトバンクでプレーしていた時は言葉の壁にぶつかり、チームメートに心を開くことができなかった。その結果、いい成績にもつながらなかったという後悔がある。
「言葉ができることで、早くチームにも溶け込めます。反対に言葉が上手くできないと、野球をしている時も、一人で野球をしている錯覚に陥ります。チームになじむことができれば、楽しく野球ができると思う。これが一番大事だと思います」
また、日本では先輩、後輩の関係に気を付ける必要も感じており、礼儀正しく、しっかりとあいさつをするように伝えたいという。将来、日本球界でプレーする可能性があるチームメートには、野球を楽しみながら成功をつかめるよう願っている。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)