主力大量放出が波紋も…ジーター氏は手応え「ファンから素晴らしい反応」
ジーター氏は報道に釘を刺す?「全てのファンが怒っているということは、真実からかけ離れている」
マーリンズはオフに主力を大量放出しただけでなく、2003年のワールドシリーズ制覇の功労者、ジャック・マキーオン元監督、ジェフ・コーナイン元内野手という功労者もアドバイザーから解任。他にも多くのスタッフがクビとなった。地元メディアは批判的に伝えているが、シャーマン氏はここまでの動きを評価しているという。
「私の視点から言うと、我々チームの経営者は全て正しいアクションを取ってきたと思うよ。私は、下した判断全てに関わってきたんだ。私もパートナーたちも全ての決断を後押ししたよ。長い目で見た再建を行っているんだよ」
このように語った上で、新オーナーグループには資金が十分にないのではないかという声にも反論。「我々はとても洗練されていて、資金も潤っており、財政的な準備も整っている組織なんだ。そしてそれは、単に今年だけのためではなく、この先ずっと何年ものためのものなんだ」と長期的な視点で見守ってもらうよう求めたという。
ヤンキースでスーパースターだったジーター氏への風当たりは強い。特に、経営が黒字化した場合にジーター氏に毎年数億円のボーナスが入ると報じられたことが反発を呼んだ。もっとも、シャーマン氏は記事の中で「短期的な利益を得るためにこの再建に関わっている者は誰もいないんだ」と指摘。球団が行ったいくつかのトレードにファンががっかりしていることを理解しているものの、チームを将来的に維持していくための再建であることを誰もが理解するようになる、としている。
シャーマン氏はとにかく「忍耐力」が必要だと強調。一方、ジーター氏は「我々は多くのファンから素晴らしい反応を得ている」と発言し、「ここ4か月間で多くのファンに会ってきたんだ。彼らはみんな辛抱強くて、我々の行うことを理解していて、チャンスを与えてくれると言ってくれたんだ。全てのファンが怒っているということは、真実からかけ離れている、ということを物語っているんだよ」と、批判的な地元メディアの報道に釘を刺している。
改革の結果が出るのは数年後。ただ、実際にファンが現時点でどのような思いを抱いているのかは、開幕後すぐにわかることになりそうだ。
(Full-Count編集部)