つば九郎があちこちに出没、“青木効果”でファン増加のヤクルトキャンプ
ファンのサインにも気さくに応じるつば九郎
ヤクルトキャンプでは、選手も見ものだが、12球団のキャラクターの中でも、キャラ立ちでは屈指の存在であるつば九郎が、あちこちに出没し、ファンの注目を集めている。
シートノックの最中にバレンティンと話し込んだりしている。何語でしゃべっているのかは不明。ブルペンでは、野球評論家の横で相槌を打っている。ときどき何やら投手に指図をしていたりもする。
ファンにも気さくにサインに応じる。練習に忙しい選手に変わって、ファンを一手に引き受けている感がある。公園の一角にはキャンプの期間中「つば九郎神社」が設けられている。ヤクルトファンにとっては、一種の“聖地”でもある。
球場入り口にはスワローズグッズの売店。キャンプオリジナルグッズは早々に売り切れたとのこと。ユニフォームは急きょ作った青木宣親の「23」が売れ筋だ。
キャンプ期間中だけ開く食堂「めんそーれゆくい処」は、手軽に軽食が食べられる。沖縄そばやスパムタマゴおにぎりが人気。公園内には、数店舗の屋台が並ぶ。やきそばや焼き鳥など定番メニューが並ぶが、公園入口に近い場所にある「仲里さぁたぁあんだぎぃー」は、沖縄のドーナツであるサーターアンダギーの名店として知られる。黒糖、ピーナッツ、プレーン、ゴマなど種類も豊富。休日には行列ができることも。
公園の隣には、美術館やホールなども並んでいる。休日にはこうした施設も一体化し、家族連れでにぎわう。桜の花も開き、すっかり春の陽気。のんびりした気分で訪れたい。
(広尾晃 / Koh Hiroo)