MLBの全30球団、OP戦で銃乱射事件発生の高校の野球帽を着用へ
キャップは着用後にオークションへ、コミッショナーは「すぐさま行うべきこと」
メジャーリーブの全30球団が、23日(日本時間24日)に行われるオープン戦の試合前に、フロリダ州の高校での銃乱射事件で17人が犠牲となったマジョリティー・ストーンマン・ダグラス高校の野球帽を着用することになったと、MLB公式サイトが伝えている。
記事によると、帽子は全選手、コーチ、審判に提供される。選手らはキャップにサインを書いて着用し、オークションにかけることで、被害者基金をサポートしている「ブロワード・エデュケーション・ファウンデーション」への寄付を行うという。試合中までキャップをかぶることも可能で、休養日となるロイヤルズとレンジャーズは24日(同25日)に着用することになる。
生徒14人と職員3人が犠牲となった事件。ロブ・マンフレッド・コミッショナーは「悲劇だ。フロリダ州を襲った悲劇であり、同州に我々は2球団を有している。これはすぐさま行うべきことだ、という強い感情を球団は抱いている」とコメント。メジャーリーグでは支援の輪が瞬く間に広がっているという。
記事では、ストーンマン・ダグラスまで行き、追悼式でスピーチを行ったフロリダ州出身のアンソニー・リゾ内野手のコメントも紹介。カブスの強打者は、犠牲者家族との面談を「最も難しいことだった」と振り返り、「なんて言ったらいいか分からない。何も言うことができないんだ。人が撃たれると、彼らが生きていることに感謝する。彼らはこの悲劇を何か前向きなものに変えようとしている」と話している。
MLBの支援はシーズン開幕後も続くことになりそうだ。
(Full-Count編集部)