日南に負けない! 沖縄市でも36年の歴史、広島2次キャンプも熱い
1軍のみで行われる2次キャンプ、「チバリヨ―広島東洋カープ」の赤いのぼりも
広島東洋カープの1軍は、日南での1次キャンプを2月14日で打ち上げて、16日から沖縄県沖縄市のコザしんきんスタジアムで2次キャンプを行っている。1982年以来、すでに36年の歴史がある。
なお、1次キャンプ地の日南市・天福野球場では、それまで同じ日南市の東光寺野球場でキャンプを張っていた広島2軍が、引き続きキャンプを行っている。
2次キャンプを行うコザしんきんスタジアムがある沖縄市は、人口15万人。沖縄県第2の都市。市域には米軍嘉手納基地がある。那覇市からは車で1時間かかるが、沖縄自動車道、沖縄南インター下車5分。その他多くの路線バスが通っており、アクセスは良い。
メイングランドのコザしんきんスタジアムは、2014年に全面改修された。観客席は1万5000人だが、巨人の春季2次キャンプ地である那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇とならぶ近代的な球場に変わった。コザしんきんスタジアムは、広大なコザ運動公園にあり、2次キャンプ中は陸上競技場がサブグランドとして使われる。室内練習場、ブルペンもあり、施設は充実している。
2次キャンプは16日から23日まで練習。24日からはオープン戦が組まれている。1次キャンプで十分に体を動かしてきているので、2次キャンプの始動は早い。9時半過ぎには打撃練習や投球練習が始まる。選手の動きは軽い。昨年ブレークしたバティスタは、鋭い打球を連発していた。
また練習日程の中には、沖縄県内のNPB球団やKBO(韓国プロ野球)との練習試合も組まれている。
日南キャンプは12球団でも屈指の地元市民の応援で、熱気に包まれているが、2次キャンプの沖縄市も負けていない。球場周辺には、「チバリヨ―広島東洋カープ」と書かれた赤いのぼりが林立している。
また、球場前には「おきなわキャンプ屋台村」が出店している。やきそば、わた菓子、スイーツ、ソフトクリームなどの定番とともに「広島風お好み焼き」の看板が目を引く。ご当地広島のソースを使い、本場の味を出しているという。「広島からファンの方も来られるので、手は抜けないね」とのことだった。また「広島カープキャンプ飯」の屋台も。沖縄そばなどの沖縄のソウルフードも楽しめる。
さらに沖縄キャンプのオリジナルグッズも。沖縄限定コラボTシャツや、カープレッドのオリジナル島そうりなども人気だ。
沖縄の2次キャンプは、1軍メンバーだけ。競争を勝ち抜いた精鋭がやってきている。それだけに、沖縄市民の注目も高い。球春に向けて熱気は高まっている。
(広尾晃 / Koh Hiroo)