DeNAはなぜ左腕を集めるのか? 高田GM、ラミレス監督が明かす意図

編成からの期待、投手陣の中心となるサウスポー3人の現状

 チーム編成を預かる高田繁GMは言う。

「左投手が多い?と、いつも聞かれることだけど、まだまだ全然足りないよ。17年は先発、ブルペンを含めてよく頑張ったけど、これからはまたどうなるかもわからない。故障もあるかもしれないし、調子が上がらないかもしれない。現状では『とりあえず、左投手の頭数だけは揃っている…』という段階。だから全然、満足していない」

「チームとしては、左投手がしっかりと結果を出している中で右投手も負けないように頑張る、それが最高のシナリオ。だからこそ左投手たちには、これまで以上に頑張ってほしい。それぞれがさらにレベルアップして結果につなげていってほしいね」

 石田、今永、浜口の先発3人は順調にメニューを消化。中でも2月12日の紅白戦では3人がそろい踏みで投げ合った。それぞれ調整時期だったとはいえ、随所で光るものをみせてくれた。

 試合後、今永は「やはりストレート。力強くて質の良い真っ直ぐをしっかり投げ込みたい」と語り、石田は「右打者の外、左打者の内側にストレートを強くという意識を持っている」という。浜口は「まずは力強いストレートを投げること。加えて取り組んでいるスライダーを使えるようにしたい」と話していた。3人ともストレートに高い意識を持っているのが共通している。ここにもそれぞれへのライバル心、そしてお互いの向上心が読み取れる。

ラミレス監督が明かす、左腕の“効果”

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