「負けスタート」が吉兆も? 「オープン戦初戦」とシーズン順位の関係
最近10年の各チーム「オープン戦初戦」の成績から見えるデータ
いよいよ幕を開けるオープン戦。ここからの約1か月で、各チーム・選手は実戦感覚を取り戻す。もちろん、昨年首位を独走した千葉ロッテがシーズンでは最下位に終わったように、オープン戦の結果は必ずしもペナントレースの結果に反映されるわけではない。
しかし今回は、ここ10年における各チームの「オープン戦初戦」における成績から見えてきた、いくつかのデータを紹介していきたい。
◯勝利は吉兆にあらず? 楽天とオリックスをAクラスに導く「負けスタート」
「開幕戦勝利」の見出しが躍れば、好スタートを切っている印象を受ける。確かにスタートから勢いに乗ることができればそれに越したことはない。ところが、楽天とオリックスの2チームに関しては、どうもそうはいかないようだ。
この10年で、両チームがAクラスに進出した年(楽天:2009、13、17年、オリックス:2008、14年)の「オープン戦初戦」の結果を見ると、以下のようになっている。
【楽天】
2009年2月28日:楽天1‐9千葉ロッテ●
2013年2月23日:楽天3‐4東京ヤクルト●
2017年3月4日:楽天3‐9横浜DeNA●
【オリックス】
2008年2月23日:オリックス3‐5阪神●
2014年2月16日:オリックス4‐7千葉ロッテ●
両チームとも、ここ10年でAクラスに進出したシーズンは、いずれも初戦に敗れている。接戦もあれば大差での負けもあり、ファンの中には落胆した人もいたかもしれない。だが、終わりよければすべてよし、と言わんばかりにチームは躍進を見せてきたことが分かる。