驚異の盗塁成功率.879 ロッテの韋駄天がいよいよ本領発揮か
昨季大きなケガなくシーズンを終えたロッテ荻野貴司
千葉ロッテの荻野貴司外野手は昨年、初めて大きなケガをすることなくシーズンを終えた。次なる目標は当然、ルーキーイヤーから期待され続けている自身初の栄冠となるだろう。
「ケガさえなければ」と言われ続けてきた男が、ついに課題を克服し、いよいよそのポテンシャルをフルに発揮しようとしている。
郡山高校、関西学院大学、トヨタ自動車を経て2009年のドラフト1位で千葉ロッテに入団した荻野貴は、ルーキーイヤーから46試合で25盗塁を記録する驚異的な俊足を披露して、周囲の度肝を抜いた。
ケガでシーズン中盤以降を棒に振ってしまったものの、打率.326をマークする打棒も含め、翌年はさらなる活躍が期待されていた。
しかし、その後も相次ぐケガに悩まされ、100試合以上に出場したのは2016年までの7年間で1度だけ。全シーズンで2桁盗塁を記録する脚は、変わらず相手チームの脅威となり続けたが、シーズンを完走できないためにチーム内で確かな地位を築くことはできず。