驚異の盗塁成功率.879 ロッテの韋駄天がいよいよ本領発揮か
昨季出場試合数、安打、本塁打はキャリア最高
「ケガさえなければ」。チームの顔になれるポテンシャルがあることは何度も証明してきただけに、本人と同様、歯がゆい思いをしていたファンも少なくはないはずだ。
荻野貴はそんな状況を打破するべく、「ケガが0になればいい」と、背番号を「0」へと変更して2017年に臨む。すると、開幕当初こそ深刻な打撃不振に苦しんだが、2軍調整を経て8月に再登録されると調子を取り戻し、本来のバッティングを見せ付け始める。
8月には25試合で打率.299、7盗塁を記録すると、9月は22試合で打率.356、10盗塁の大活躍。10月は打率こそ.267にとどまったものの、5試合で5盗塁と走りまくり、最後の3か月は52試合で22盗塁と、ルーキーイヤーを思い起こさせるような大暴れを見せた。
通算では103試合5本塁打24打点26盗塁、打率.264という成績で、出場試合数、安打、本塁打は自己最多。盗塁数も自己最多タイ。変更した背番号通り、プロ入り後初めてケガを「0」のまま終えることができたのは大きな収穫となったことだろう。