驚異の盗塁成功率.879 ロッテの韋駄天がいよいよ本領発揮か
特筆すべき盗塁成功率、盗塁王への期待
荻野貴は通算528試合の出場で153盗塁を決めており、失敗はわずか21。通算成功率.879は特筆すべき数字だ。
現役時代に2度の盗塁王に輝いた実績を持ち、「機動力野球」を目標に掲げる井口資仁監督にとっても、荻野貴の存在は心強いことだろう。フルで1軍に帯同することができれば、自身初となる盗塁王の座をつかむ可能性も、自ずと高まってくるはずだ。
稀有な才能は誰もが認めながら、満足に試合に出場することすら叶わなかったロッテの韋駄天。「ケガさえなければ」という声も、これまで幾度となく耳にしてきた。最大の課題を克服した今、もう「タラレバ」は言わせない。
新生千葉ロッテの機動力野球をけん引する存在としてフィールドを駆けめぐり、再び日本中のファンに鮮烈な印象を残すため――。32歳を迎えた荻野貴の全盛期は、まだまだこれからだ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)