マーリンズ、銃乱射事件発生の高校をOP戦に招待 ジーター氏がメッセージ贈る
野球・ソフトボールチームを招待「スポーツチームは人々の気を紛らわすことができる」
メジャーリーグ各球団は、オープン戦が開幕した23日(日本時間24日)、フロリダ州の高校で起きた銃乱射事件の犠牲者を追悼するセレモニーを行った。生徒14人と職員3人の計17人が犠牲となったマジョリティー・ストーンマン・ダグラス高校の野球・ソフトボールチームを招待したマーリンズでは、オーナーのデレク・ジーター氏が温かいメッセージを送ったという。MLB公式サイトが報じている。
記事では、元ヤンキースのスーパースターであるジーター氏が、2001年9月11日にニューヨークで発生した同時多発テロのことを振り返りながら、悲劇の後にスポーツの存在がいかに重要であるかを説いたと伝えている。
「悲劇が起こると、コミュニティーはスポーツの下に集まる。9月11日の後にニューヨークでプレーしていた。起きたことは決して忘れられない。でも、少なくとも1日3時間、僕たちはみんなに声援を送るべきものを与えることができた。スポーツチームは人々の気を紛らわすことができる」
そして、招待された選手、同校関係者らはMLB球団のサポートに対して感謝の気持ちを明かしたという。記事によると、ソフトボールチームに所属するジャクリン・マッケナ捕手は「彼らが私たちや学校を支援してくれて本当に嬉しい。多くの人々に影響を与えた。MLB球団が私たちをサポートしてくれて嬉しい」と話したという。
悲劇を経験した生徒たちは、徐々に“日常”を取り戻しているようだ。同校のリッキー・シムコ外野手は記事の中で「野球ができなかったときは、もっと悪かった。観るべき野球もなかったし、プレーもできなかった。考えるべきことがなかった。ただ家にいた。今は元の状態に戻ってきている」と説明。マーリンズのドン・マッティングリー監督は「何かできてよかった。本当に言葉がない。しかし、他者が自分のことを考えてくれている、自分はひとりではないと分かれば、それは素晴らしい行動だと思う」と、支援することがいかに重要であるかを語っている。
同じフロリダ州に本拠地を置くマーリンズだけに、今後も支援を継続していくことになりそうだ。
(Full-Count編集部)