「アメージングだ」―エ軍打撃コーチが2四球&適時打の大谷翔平を称えた理由
通算137発のヒンスキー打撃コーチ「球を手元に引きつけていた」
26日(日本時間27日)の敵地パドレス戦に「2番・DH」で先発し、打者デビューを飾ったエンゼルス大谷翔平投手。2四球を選んだ後にセンター前に初安打を放ち、初打点を記録するなど満点スタートを切った。打席で決して動じる様子を見せなかった23歳に、エンゼルスのヒンスキー打撃コーチは「アメージングだ」と称賛を惜しまなかった。
1打席目は2球で追い込まれながら、我慢強さと選球眼を生かして四球で出塁した。2打席目も四球を選んで2連続出塁。4点を追う5回1死二塁では、初球の150キロ速球を積極的に振り、センター前にタイムリーを放った。「リラックスして見えたし、球数も多く見られた」と収穫を話す打撃コーチは、同時に打席で平静さを失わなかった姿に目を引かれたようだ。
「ボールを手元に引きつけていた。頭が前に出ることがなく、早い段階でボールを見極められている。投手側の足(踏み出す足)をソフトに構えているので、軸足に体重を残して、うまく手と下半身を使えている。最初の試合で上出来だ」
メジャーで12年を過ごしたヒンスキー打撃コーチは、そのうち8シーズンで2桁本塁打を記録。通算137本塁打を放った強打者だった。現役引退した翌年にはカブスの一塁コーチに就任。2014年からは打撃コーチ補佐となり、カブスの108年ぶり世界一に大きく貢献した。今季からエンゼルスに加わったが、「彼(大谷)のサポートができて光栄。前人未到のことを成し遂げようとしている。毎日一緒に練習しながら、メジャーで成功する手助けができてうれしい」と話した。
まずは投手としての調整が優先される23歳の二刀流だが、打撃面でのサポートも何の心配もいらなそうだ。
(Full-Count編集部)