右翼から“キック”で本塁生還阻止!? MLB公式が“伝説プレー”公開で改めて脚光
ポール・オニールが見せた伝説のプレー、ファンは「イケてるね!」
メジャーリーグの歴史に刻まれる伝説の「キック」が改めて“脚光”を浴びている。野球とキック――。絶対に交わることのない2つの単語だが、ポール・オニールの名前が組み合わされば、オールドファンはすぐに思い出すだろう。その動画をMLBの公式インスタグラムが公開した。
1989年7月5日のフィリーズ戦。当時レッズに在籍していた右翼手のオニールが“妙技”を繰り出した。走者二塁のピンチでライト前へと転がるヒットを処理しようと前進するも、ボールが手につかない。お手玉した後に、グラウンドにこぼしてしまった。レッズファンの誰もが1失点を覚悟したはずだ。
しかし、あきらめない。左利きのオニールは、ボールをなんと左足でキック。難しいバウンドにも関わらず、しっかりと足の甲で捉え、ボールはワンバウンドで一塁手への“ストライク送球”となった。三塁を回りかけていた二塁走者は、慌ててストップ。打者走者の二塁進塁は許したものの、失点は阻止した。
MLBの公式インスタグラムは、1日(日本時間2日)に「#TBT(ThrowBack Thursday)」の企画でこの動画を投稿。米国で近年定着している「木曜日に昔を振り返ろう」という趣旨の“イベント”だ。
動画には「ボールを蹴ってもいいかな? いいとも! #TBT」とのコメントが添えられているが、これを見たファンからは「名作」「これは素晴らしいね!」「イケてるね!!!」「練習で取り組んでみるべきだと思うよ。コーチに”トリックプレー”だって言ってみなよ!」「The Warrior!」(ポール・オニールの愛称)といった“称賛”コメントが集まっている。
1993年にはヤンキースに移籍し、黄金時代を支えたオニール。ただ、キャリア初期に見せたこの「キック」もまた、伝説の1つとして語り継がれている。