メジャーでの実績は関係ない? オリックス両助っ人が語る適応の秘訣

両助っ人が見るオリックス、「基本的にポジティブな印象しかない」

「外」からやってきた彼らは、オリックスというチーム自体をどう見ているのか。少なくとも、潜在能力を秘めた選手が多くいることは確かなようだ。

 例えばロメロは「吉田正はまだシーズン通しての活躍をしてないけれども、(怪我なく)フルシーズン過ごせればいい数字を残せると思う。ほかにも昨年希望の星となった山岡や、ルーキー左腕の田嶋など、彼らも健康ならばいい成績を残せる」と、若手のホープの名前がスラスラと出てくる。

 マレーロは彼らに対して「経験を積むこと。チームのためにプレーし、すべてに慣れる。一度経験を積めば、うまくいくと思う」と、その潜在能力を評価する。

 またチーム全体においても、「昨年はうまくいかない時期もあって上位3チームには及ばなかったが、素晴らしいクローザーである増井も加わったし、皆がケガなく過ごせれば、今年はいいシーズンを送れると思う」とロメロ。マレーロも「基本的にポジティブな印象しかない」と、オリックスというチームを見ている。

 アメリカからやってきた猛牛打線の大砲2人は、室内練習場でのインタビュー後、雨の中で待つファンのもとへ駆け寄り、人波が消えるまで丁寧にサインや写真撮影に応じていた。

「日本には熱狂的で素晴らしいファンがいる」と海外から来た選手はよく口にするが、それに応える姿勢を体現できるのも、この2選手だ。22年ぶりの頂点奪取を待ち望むファンの心からの声援を力に変えて、「ナニワのツインバズーカ」はチームを頂点へ導くアーチを描き続ける。

(「パ・リーグ インサイト」藤原彬)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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