野球と音楽をつなぐドラマー、オカモト“MOBY”タクヤ氏が今季MLBを予想【ア編】
中地区はインディアンスが不変の強さ
両チームの新監督、アレックス・コーラ(レッドソックス)とアーロン・ブーン(ヤンキース)は共にスポーツ専門局「ESPN」解説者として活躍した者同士。両監督の頭脳戦も見所です。斜陽感のあるブルージェイズとオリオールズ、そして完全再建モードに入ったレイズから、この2チームがどれだけ勝ち星を挙げられるか、がポイント。
【中地区】
昨季はMLB新記録となる22連勝、そして102勝を挙げたインディアンスの戦力は今季も不変。先発・救援ともに防御率リーグ1位だった投手陣は、セットアップのブライアン・ショウが移籍したものの、先発陣は枚数が余っているほどで、他の投手で十分穴埋め可能。野手陣はカルロス・サンタナが移籍し、ヨンダー・アロンゾが加入。昨季故障に泣いたジェイソン・キプニスやロニー・チゼンホール、マイケル・ブラントリーが健康に過ごせば、昨季よりさらに良くなる可能性も十分です。
一方、前年の100敗以上から翌年ポストシーズン進出を果たした史上初のチームとなったツインズにも注目。バイロン・バクストンは完全開花へ秒読み段階、他の若手も昨季後半から成長。ジョー・マウアーは一塁転向後ベストの成績、ミゲル・サノも終盤の故障がなければもっと打てたはずで、そこに昨季長打力が開花したローガン・モリソンが入団。昨季後半のチーム得点数がリーグ1位だった打線に厚みが増しています。投手陣はエースのアービン・サンタナが出遅れ、狙っていたダルビッシュ有も獲得ならずで、先発投手の補強が急務。ただロイヤルズ、ホワイトソックス、タイガースはいずれも再建モード。この3チームから勝ち星を稼げば、2年連続ワイルドカードも見えてくるでしょう。