イチロー復帰、マ軍GMが明かす舞台裏「代理人とは妻より長く電話した(笑)」
イチローマリナーズ復帰、マリナーズGMが明かす舞台裏
マーリンズからFAとなっていたイチロー外野手が2012年以来、6年ぶりにマリナーズに復帰した。注目を浴びた記者会見では、同席したジェリー・ディポトGMが獲得の舞台裏を明かした。
イチローと契約するジョン・ボッグス代理人が「今年は特に異常なマーケットであり、根気強さが必要とされた」と振り返った新天地探し。2014年にヤンキースをFAとなった際は年明けの1月後半にマーリンズ入りが発表されたが、今回はスプリングトレーニングが始まっても去就は見えてこなかった。
同代理人は「契約が出来ないかもしれないと思うことはなかったが、まだまだ未契約の選手が多い中、考えなければいけないことが多くあった。オフシーズンの早い段階でいろいろな話はあったが、どんどん状況が変わっていった」と振り返る。
その中で急浮上した古巣マリナーズとの契約合意。これについてディポトGMは「おそらくだが……、ジョニー(イチローの代理人)とはこのオフシーズンの間に、私の妻とするより長く電話をしていたように感じる(笑)。オフシーズンの序盤からイチローがマリナーズに帰ってくることに興味があると伝えてくれていた。彼はとても熱心だった」と前置きしつつ、「2018年の時にはいい年になると期待していたが、実際には選手層の厚さに課題を感じ、5~6日前に彼に連絡を取り、そこから再会に向けての話がどんどん進んだんだ」とこのタイミングで急展開を迎えたことを明かした。
同GMの言葉通り、マリナーズはベン・ギャメルが腹斜筋の故障で4~6週間の離脱を強いられるなど外野手に不安要素が浮上していた。
「我々にとってもいい選択だったと言える、なぜならイチローはプレーの面だけでなく、ロッカールームでの存在感など若手へのいい影響も期待できるから」とディポトGM。ボッグス代理人も「イチローのような実績のある選手のプレーをまだ第一線で見られることはファンにとってもいい結果だったと言えるだろう。シアトルとの再会も感動的だし、すべてが上手くいったと言える」と笑顔を見せていた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)