過去の達成者は全体の何%? 節目の1000安打、今季届く選手は誰だ
残り10安打に迫る梵は去就未定
石川雄洋は2014年まで正二塁手、遊撃手として活躍していたが、最近は若手の台頭で控えに回っている。31歳と老け込む年齢ではないが、数字的に今季の到達は厳しそうだ。
川端慎吾は、2015年の首位打者だが2016年に右足骨折、2017年は椎間板ヘルニアで全休と厳しいシーズンが続いている。万全の体調なら問題なくクリアできるはずだが……。チームメイトの畠山和洋も打点王の経験があるが、最近は故障続きだ。
楽天の守備の要・嶋基宏も2017年は故障が続き、出場機会が減った。残り158安打はシーズン中の達成は難しそうだが、どれだけ残り安打数を減らすだろうか。
この顔ぶれにはないが、1000本安打を目前にして、現役続行を表明している選手がいる。
梵英心(前広島) 990安打 残10安打(0安打)
松坂世代であり、広島の内野守備のリーダーだった梵だが、菊池涼介、田中広輔らの台頭によってポジションを奪われ、昨年は1軍出場なし。出場機会を求め、自由契約となった。しかし同世代の村田修一と同じく、NPB球団と契約することがないまま、オープン戦の時期を迎えた。
球史を紐解けば、1000本安打まであと2本の通算998本で引退した興津立雄という広島の大先輩もいる。記録はあくまで一つの指標だが、梵としては、なんとしても「あと10本」という気持ちもあるだろう。今季は何人の選手が1000本安打のテープを切るだろうか。
(広尾晃 / Koh Hiroo)