マリナーズ指揮官がイチローと共通見解を確認「どんな形でも勝利に貢献」
早ければ12日にもオープン戦初出場「毎試合3安打する必要ない」
マリナーズのスコット・サービス監督は9日(日本時間10日)、6年ぶりに古巣復帰を果たしたイチロー外野手と話し合いを持ち、どんな形でも勝利に貢献したいというベテランの決意を再確認したという。球団公式サイトが伝えている。
チーム合流2日目を迎えたこの日。イチローは救援右腕のニック・ビンセントを相手にフリー打撃を行い、安打性の打球を飛ばし、監督からの指示があればすぐ試合に出られる準備があると語ったそうだ。打撃練習の様子を見守ったサービス監督は「きっちりスケジュールを決めたくない。いきなり試合に出して、出だしでつまずくようなことはしたくない。賢くいかないと」と話したが、早ければ11日(同12日)レッズ戦にも出場する可能性がありそうだ。
また、“レジェンド”の加入に「とてもワクワクしている」という指揮官は、練習前にイチローと話し合いを持ち、今後に向けての意見交換をしたという。
「彼はただチームの勝利に貢献したいだけ。シンプルだ。どんな形でも貢献したい。毎試合3安打する必要はない。チームの誰かを助けたり、相手投手や盗塁、守備位置などのコツを教えたり。彼はファンタスティックな選手だ。野球を熟知している」
イチローは入団会見で「今、マリナーズが必要としていること、僕がそこに力になれるのであれば、もう何でもやりたい。そういう気持ちですね。僕が今まで培ってきたすべてをチームに捧げたい、そういう覚悟です」と語り、チーム最優先の姿勢を強調した。この日、サービス監督に改めてその気持ちを伝えたようで、指揮官は「共通の見解を持つことは非常に大切なこと」と話し合いの成果を語っている。
生きる“レジェンド”の加入が、マリナーズをどう変えるのか注目だ。