“師匠”イチローばりの送球!? センター転向のゴードンが「レーザービーム」
二塁から転向のゴードンがオープン戦でポテンシャルの高さ見せつける
マリナーズのディー・ゴードン外野手が10日(日本時間11日)、オープン戦レッズ戦で“師匠”イチロー外野手ばりの「レーザービーム」送球を披露した。
2点ビハインドで迎えた3回1死満塁の場面。レッズのメゾラコがセンターへのやや浅いフライを打った。ゴードンはこれをキャッチすると、本塁へダイレクト送球。やや一塁側に逸れたものの、スピードのあるボールで三塁からタッチアップしたウィリアムスを刺した。
地元テレビ局の実況は「捕りました。三塁からタッチアップです。本塁へ送球、アウトになりました! センターのゴードンからレーザービームです」と興奮気味にまくし立てる。イチローが2001年に見せた伝説の送球で日本にも定着したと言われる「レーザービーム」のフレーズを使い、このプレーを伝えた。
ゴードンはオフにマーリンズからマリナーズにトレード。二塁手としてゴールドグラブにも輝いたことのある名手だが、移籍後はセンターに転向した。マーリンズ時代からイチローを師と仰いでおり、背番号51のマリナーズ復帰が決まった際には、真っ先にインスタグラムで歓迎のコメントを出した。
また、球団公式サイトではイチローのキャンプ合流初日にゴードンが「彼は僕に教えてくれるものがあるんだよ。素晴らしいことだね。外野のことに関して彼から学べるチャンスがあることに、すごくワクワクしているよ。間違いなくね。何かしら常に彼から知識を借りてきたんだ。僕から邪魔をされることに、彼は慣れていると思うよ」と話していたことも紹介。現在、外野手としてあらゆることを“レジェンド”から吸収している最中とみられる。イチローの強烈なバックホームには敵わなかったかもしれないが、この日はポテンシャルの高さを見せつけた。
メジャートップクラスのスピードを誇る2人が、左中間や右中間への打球を追いかけるという場面も今季は多く見られそう。マリナーズの外野から目が離せないシーズンとなる。