永久欠番は間違いなし 日米で「51」を憧れの背番号にしたイチローの活躍

大きな番号「51」をスター番号に変える活躍

 シアトル・マリナーズの永久欠番を見てみよう。

「11」エドガー・マルティネス
「24」ケン・グリフィーJr.
「42」ジャッキー・ロビンソン

 エドガー・マルティネスとケン・グリフィーJr.は、共にイチローのチームメートだった時期がある。ジャッキー・ロビンソンは黒人初のメジャーリーガーとして30球団共通の永久欠番になっている。

 背番号「51」は、イチローが1991年ドラフト4位でオリックス・ブルーウェーブに入団した時に与えられた番号だ。4年前まで現オリックス監督の福良淳一が1985年から3シーズンつけていたが、有望選手に与えられた背番号とは言い難い。同じ年のドラ1、田口壮(現オリックス2軍監督)の背番号は「6」だった。

 しかし、イチローはこの大きな背番号でNPB記録を次から次に塗り替える驚異的な活躍をし、スター選手になっても背番号を変えなかった。イチローがMLBに渡った2001年以降、オリックスで「51」は欠番になっている。

 今や日米で背番号「51」といえばイチロー。スター選手がつける背番号という認識になっている。野球少年にも憧れの背番号にもなった。選手の活躍が背番号の価値を高めた典型だろう。

 6年ぶりにマリナーズの「51」をつけて、イチローはどんな活躍を見せてくれるだろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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