本命は鷹&広島、対抗馬は…岩村明憲氏が予想するセパ、古巣燕は「投手次第」
本命・広島の対抗馬にDeNA、注目する2人の外野手
その広島の対抗馬にはDeNAを挙げる。今永昇太投手、浜口遥大投手などの左の先発投手が充実しているだけでなく、打線も面白くなってきていると感じているようだ。
「浜口のチェンジアップは、なかなか打てないですね。今永もいい。抑えには山崎がいて、投手陣は盤石です。打線も筒香、宮崎、さらにロペスの状態がいい。ラミレス監督も『手応えを感じている』と話していました。チームにも勢いがありますね」
そのDeNAには注目している選手がいるという。今シーズンから背番号を「37」から「1」に変えた桑原将志外野手と、高卒1年目の昨シーズン、2試合連続本塁打を放ち、日本シリーズにも出場するなど、シーズン終盤に存在感を見せた19歳の細川成也外野手だ。
「桑原は背番号を変えて、やらなきゃいけないと思っている年だと思います。自分も背番号を『48』から『1』に変えた2001年に日本一になりましたが、『変えて悪くなった』、『前の番号のほうが良かった』と言われたくないですから。細川はスイングが良く、長打力がある。今年高卒2年目ですが、自分は2年目の時、初めて1軍に上がって1試合しか出ていません。彼はこれからすごい経験をしていくと思います」
昨シーズンは最下位に沈んだ自身の古巣ヤクルトは今シーズンから宮本慎也ヘッドコーチが就任。キャンプでは練習量も多く厳しい練習を行ったが「必ず糧になる」とエールを送る。
「ヤクルトは投手次第です。いつまでも石川、館山に頼るのではなく、どんどん若いピッチャーが出てこないといけない。宮本ヘッドが就任して、チーム改革も行われていますし、川端、畠山がケガをせず、シーズン通して出場できればAクラス争いは出来るのではないでしょうか」
ソフトバンク、広島の牙城を崩す球団はどこなのか。今シーズンの戦いに注目だ。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)