イチロー、“復帰戦”後の一問一答 「人の思いに応えたい」「感慨深い」
感触は上々「今日でグッと上がったはず」
――オープン戦でスタンディングオベーションはあまり見たことがない。
「あったんですか? 見てないですがね。あ、そう。へぇ。アメリカの文化に粋というものがあまりないですけども、こういうのはそうですよね。それを選手側が感じないなんてありえない。だから、会見でも言ったように、1年目に来たときは自分のことで精一杯だったけど、これはもう人の思いに応えたいという気持ちがね。自分のことやるのは当然ですけど、それと同じくらい生まれるよね」
――去年は初実戦が3月6日。今年は途中合流で3月11日。ゲームに入っていく感じは?
「去年の最初、うーんよく覚えてないですが、去年はずっと試したいことがあって、結局それが6月まで響いてしまったので、それとは全く違う。まあ、当然のことですが。あれだけボール見られないですよ。打ちにいって見られない。見ようと思ったら見ることはできますがね。振らないと決めていたら(ボールを)見られるけど、振りにいって、止まって、止めてるから。そこは全然違う」
――最初のゲームの感触としてはよかったですか?
「そら、当然ですよね。(去年は)6月までかかったわけですからね。見分けるのに。当然違います」
――これまでと違う遅れを開幕までに取り戻していける感触ですか?
「うん、とりあえず今日でグッと上がったはずですから。感触がね。練習をいくら重ねてもそれは限界があるので、今日でその感触的には次元が全然違う。昨日までとはね」
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)