歓喜の瞬間から早10年…2018年の獅子たちに見る栄光のV戦士との共通点

2008年「20発クインテット」に匹敵する長距離砲

 そして今年の埼玉西武にも、2008年から6度の本塁打王に輝いた中村選手を筆頭に、実績のあるメヒア選手、昨年大ブレイクを果たした山川選手など、リーグを代表する長距離砲が在籍している。

 その他にも、浅村選手(昨季19本塁打)や秋山選手(同25本)、森選手など長打が期待できる選手が目立つ。埼玉西武が誇る長距離打者の系譜は、しっかりと受け継がれているようだ。

 2008年の埼玉西武打線は、実は盗塁でもリーグ最多の107個を記録した。その中心にいたのが、50盗塁で盗塁王を獲得した片岡選手だ。オフに現役を引退した韋駄天は、不動の1番打者として切り込み隊長を務め、盗塁王と同時に最多安打も獲得している。

 今年の埼玉西武も源田選手(昨季37盗塁)、金子侑選手(同25盗塁)、外崎選手(同23盗塁)など俊足揃い。昨年のチーム盗塁数は、リーグトップの129盗塁を記録した。

 パ・リーグ屈指の機動力と強打が融合することで、2008年に匹敵する完成度の高い攻撃が実現できるだろう。しかし、もちろん、酸いも甘いも味わった長い月日を経て、埼玉西武はさらに頼もしく進化しているはずだ。

 シーズンが開幕してすぐの4月17日には、「ライオンズ・クラシック2018」が開催される。懐かしいユニホームと同様に、現在着用しているユニホームもまた伝説となるように。思い出深い東京ドームで弾みをつけ、再び「強い埼玉西武」を見せ付けてほしいものだ。

【動画】「ライオンズ・クラシック2018」であのユニホームを着用! 栗山と中村が意気込みを語る!

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