イチローは米スポーツ史に名を刻む存在 古巣に復帰した英雄10傑に選出
イチローが敬愛するグリフィーも選出
4人目はバスケット界の「キング」こと、キャバリアーズのレブロン・ジェームス。地元クリーブランドで育った天才は03年にデビューしてから10年まで過ごした古巣を去り、ヒートに移籍。14年シーズンに復帰していた。特集では「キングの凱旋はクリーブランドの街を再び活性化させ、2016年にキャバリアーズ史上初のNBAタイトルをついにもたらしたのだ」と紹介している。
元NFLオークランド・レイダースの名コーナーバック、チャールズ・ウッドソンは5人目で登場。名門ミシガン大でディフェンスの選手史上初となる「ハインズマン・トロフィー」を受賞したスーパースターは98年から05年までレイダースでエースキラーとして活躍したが、グリーンベイ・パッカーズに移籍。11年にスーパーボウル優勝に貢献後、2013年にレイダースに復帰していた。
6人目はイチローも敬愛するマリナーズの英雄、ケン・グリフィー・ジュニア元外野手。89年にメジャーデビューしてから99年までマリナーズで活躍。09年シーズンにシアトル復帰を果たした。メジャー通算630本塁打は史上6位で、有資格1年目で史上最高の99.3%の得票率で米国野球殿堂入りを果たしている。
7人目では、NBAフィラデルフィア・76ersのアレン・アイバーソンが選出。01年にMVPに選出された小さなスーパースターは96年から06年シーズン途中まで活躍。そして、3チームを経て、09年に古巣復帰。記事では「シクサーズのファンに大きな喜びをもたらした」と古巣の歓迎ぶりを振り返っている。8人目は元NBAダラス・マーベリックスのジェイソン・キッド。新人王に選出された94年から97年まで活躍後、08年に復帰したプレーメーカーは11年に優勝に貢献している。
9人目は元ヤンキースのアンディ・ペティット投手が選ばれた。ジーター氏らと「コア4」と呼ばれた生え抜きカルテットの一角は、95年から03年までヤンキースで活躍。そして、アストロズを経て、07年に復帰。11年に一度引退しながらも復帰し、メジャー通算256勝153敗という成績をマークした。そして、最後に登場したのはNFL元ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー、ランディ・モス。98年から04年まで活躍したが、一度チームを去り、10年シーズンに復帰。特集では「波乱万丈の殿堂入りのキャリア」と振り返っている。
英雄10傑の中、アメリカ人以外の選出はイチローが唯一。MLBから選ばれたのはイチロー、グリフィー、ペティットのわずか3人となっている。ジェームス、マジックら偉人と並んだイチローは、アメリカのスポーツ史にその名を刻む存在といえそうだ。
(Full-Count編集部)