2000安打より希少価値高い? 今季中の1000打点到達の可能性ある選手たち

1000打点は2000安打より希少価値が高い?

 打点の中で、自分だけの力で稼げるのは、本塁打によって自らが本塁を踏んだ回数だけだ。他の打点は、塁上に走者がいることが前提になる。出塁率の高い選手が揃うチームにいる打者は有利になるし、打順も中軸の方が有利だとされる。場合によっては失策が絡んでも打点がつくケースもある。実力以外の要素が多すぎて、公平な指標とは見なされていないのだ。

 そのために打点は近年、評価されていないが、そうした「運」や「環境」も、選手を語る要素ではある。同じ本塁打数でも、打点が多い選手の方が貢献度が高いのは明らかだ。

 1000打点は、好機に強い長距離打者、スラッガーにとっては、大きな「勲章」であり続ける。通算1000打点は44人しか記録していない。50人が記録した2000本安打より希少価値なのだ。

 特に今年8月に35歳になる中村剛也は、現時点で1231安打であり、2000本安打は難しい。それだけに1000打点は、大きな節目の記録だと言えるだろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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