2年連続4割の偉業遂げた王柏融 ラミゴ幹部が語る凄さと日本球界移籍の可能性
日本球界と積極的に交流を図る台湾ラミゴ、球団副代表が語る狙いとは
2年連続4割、そして昨シーズンは3冠王にも輝いた台湾の王柏融外野手。その王が所属するラミゴモンキーズは、2月17、18日に石垣島でロッテと、2月28日、3月1日には北海道で日本ハムと練習試合を行うなど、日本球界との交流を深めている。ラミゴモンキーズの浦韋青球団副代表に日本球界との交流について、そして日本に移籍の可能性のある王について話を聞いた。
浦氏は、日本球界との交流は選手だけでなく、球団職員にもいい経験になっており、今後も交流試合を通じて勉強していきたいと話す。
「チームには、日本でプレーする可能性のある選手もいますが、毎年行っている交流試合は日本の選手のプレーを間近で見るチャンスです。また球団職員は、海外の試合に帯同することで、他の国のチームがどのように試合やイベントを運営しているのか、勉強をしたり話を聞いたりできる貴重な機会になっています」
昨シーズンは本拠地の桃園国際棒球場で初めて日本フェスタ「YOKOSO桃園」が行われ、大盛況だった。このイベントは今シーズンも開催される予定になっており、「日本の球団と協力し、一緒にイベントにも取り組めることがうれしい」と浦氏。日本球界とさらに良好な関係を築いていきたいという。
球団が交流を深める日本球界に、チームの主砲・王の移籍の可能性が浮上しているが、浦氏は同選手について、フロントの立場から見ても、練習態度も含め素晴らしいと評価している。
「ラミゴの選手はみんな熱心に練習に取り組んでいますが、その中でも彼は本当に真面目で一生懸命です。試合では、大事な場面を迎えた時でもいつも落ち着いて冷静に打席に立っています。それは他の選手と比べてもずば抜けています」
台湾では3シーズン稼働すれば海外移籍が可能になるため、来オフの動向に注目が集まっている。主砲の流出はチームにとって痛手となるが、「今シーズンが終わったところで、翌年の動きを決めるでしょう。それまでは、今シーズンの1試合1試合を見守りたい」と心境を話した。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)