ヤクルト、OP戦でスクイズで決勝点を奪う 小川監督「勝ちを意識してやる」
昨シーズンは96敗でリーグ最下位に低迷
昨年96敗の最下位からの脱出はまず勝ち癖から。11連敗を含む4勝14敗と屈辱のシーズンを送ったヤクルトのエース・石川が17日の日本ハム戦(神宮)に先発。5回3安打2失点と粘りの投球を見せた。
初回、中田に甘く入った変化球を弾き返され先制の2ランを浴びたが、2回以降はシュート、スライダー、シンカーをコーナーに集めるベテランの投球で得点を許さなかった。
エースの粘投に打線も応えた。3点リードの6回に開幕投手指名のブキャナンがレアードに逆転満塁弾を浴び追う展開になっても今年のヤクルトは粘り強かった。
その裏バレンティンが中前打。代走・田代が初球にすかさず走り二盗に成功。川端の進塁打で1死三塁にすると廣岡の遊ゴロで同点に追いつく。さらに8回は廣岡のセーフティー気味のスクイズで決勝点をもぎとった。
「勝ちを意識してやるというのは、対外試合が始まる前に、選手全員に伝えていたこと。ああいう形を(公式戦でも)出していかないといけないと思う。攻撃的にはよかったと思う」と小川監督は打線の粘りを評価した。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)