出た、忍者走塁! 米大学で驚愕プレー 前方宙返りで捕手を飛び越え先制点
ピッツバーグ大のアモス選手 昨季メジャーの神走塁の再現か!?
アメリカの大学野球で驚愕のアクロバティック走塁が飛び出した。昨年4月にメジャーで飛び出した“神走塁”の再現かと思うような華麗な走塁が全米で大きな話題を呼んでいる。米大学スポーツのACC(アトランティック・コースト・カンファレンス)の公式ツイッターが伝えている。
一瞬、目を疑うようなスーパー走塁が生まれたのは、16日(日本時間17日)に行われたピッツバーグ大学とノースカロライナ大学の一戦だった。1回表、先頭で打席に立ったピッツバーグ大のアモス選手はヒットで出塁すると、すかさず二盗を試み、二塁手のエラーを誘って三塁まで進んだ。1死後に3番打者が右翼へフライを上げた。ノースカロライナ大の右翼手がほぼ定位置で捕球するのを見ると、三塁走者のアモスはタッチアップし、本塁を目指した。右翼手はホーム三塁寄りを目掛けてワンバウンドで好返球。走者はアウトになるかと思われたが、捕手がボールをミットに収めた瞬間、アモスはヒラリと前方宙返りで捕手を飛び越えると、一回転しながら着地。振り返りざまにホームに触り、見事先制点を挙げた。
このプレーから、昨季メジャーで起きた名場面を思い出す人も少なくないだろう。昨年4月25日、当時ブルージェイズだったクリス・コグラン外野手が見せたスーパーマンのような“神走塁”だ。カージナルス戦に出場し、一塁走者だったコグランは、見方の右翼フェンス直撃のヒットで一気に本塁へ。メジャー屈指の名捕手ヤディアー・モリーナの頭上を飛び越えてホームインする離れ業を見せた。
MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」でも、米大学野球で飛び出した曲芸走塁を特集。「大学選手が捕手を華麗に飛び越え、ショッキングな生還披露」のタイトルでリポートしている。ここでも昨年のコグランの曲芸ホームインを紹介し、「コグランはモノマネ世代に刺激を与えたようだ」と伝えている。“本家”コグランは捕手を飛び越え、着地した場所にホームベースがあるという完璧なプレーを見せたが、大学生のアモスはベースを飛び越え、振り向きざまにタッチ。記事では「最後はちょっとラフだったけど、それでも素晴らしい以外の何物でもない」と絶賛した。
将来的に、ホームへスライディングではなく、ダイビングジャンプ→完璧着地が主流の時代が訪れるかもしれない。