失敗から学んだグリエルを支えるサポート 世界一軍団の絆を米メディア特集
ダルビッシュの寛大な姿勢に「いまだに感謝している」
ダルビッシュの寛大な対処の仕方に「いまだに感謝している」というグリエルだが、この一件の後には2014年にプレーしたDeNAの日本人選手たちもメッセージを送ってくれた。「僕自身、僕の性格、そしてどんな人間なのか、自信を与えてくれた。個人的には気にしていないよって言ってくれて、少しだけ気分が軽くなったんだ」とサポートに感謝した。
誰よりも失意のグリエルをサポートしてくれたのは、アストロズの仲間だった。ワールドシリーズでMVPに輝いたジョージ・スプリンガーは「彼のことがたまらなく好きなんだ。ここ(アストロズ)にいるみんながそうだ。間違いを犯した。それは認める。でも、彼はそういう男じゃない。心から謝ったし、そこから前進できることを願うよ」と話したそうだ。
先発の柱、ダラス・カイケルとジャスティン・バーランダーは、グリエルが責任を感じすぎないように「(5試合出場停止でも)自分が代わりに一塁を奪ってMVP候補になってやる」とジョークを飛ばしているという。また、救援のトニー・シップは「彼は間違ったことをしたけど、一生この件に付き合うことにならなければいい。だって、彼はこういう人物じゃないんだ。全くね」と、1日でも早く過去のことになることを願ったという。
周囲の温かいサポートを受けるのは、グリエルの人柄があるからこそ。間違いは間違いとして受け止め、成長した姿を見せることが、彼らへの恩返しになるのかもしれない。
(Full-Count編集部)