鷹バンデン4失点で不安残すマウンド 工藤監督「バランスが取れていない」
久々登板の岩嵜は対照的「バランス良く投げていた」
21日、ソフトバンクは3-4で中日に敗れ、連勝はならなかった。一発攻勢で追い上げたものの、前夜のような逆転劇はならず。逆に、先発バンデンハークには前夜の東浜巨と同様、大きな課題が残る試合となった。
先発のバンデンハークは初回こそ7球で3者凡退に抑えたものの、2回以降は制球に苦しみ5回途中で降板。4回0/3で4失点と、2週間後に迫った初登板に向けて大きな不安を残した。
工藤公康監督は「バランスが取れていないように見えた。もう1回ファームで投げる機会があるから、しっかり合わせてくれればと思う」と、2週間での修正に期待。同時に「本人が一番理解していると思うが、高めにいけばヒットを打たれるし、それが抜ければ四球になる。もっと低いところに投げ切らないとね」と注文もつけた。
また、無死一、二塁のピンチで2番手としてマウンドに上がった田中正義は、ビシエドと松井雅人にタイムリーを許すなど、初の火消し役に失敗。続投した6回にも先頭の二塁打をきっかけに2つの四球で満塁のピンチを作るなど安定感を欠いた。「最初からクイックで投げるのは初めてということもあるけど、四球よりはバッターと勝負しないとね」と工藤監督。それでも「ボールの走りは悪くないし、腕も振れるようになってきている」と一定の評価を与えた。
久しぶりの登板で3者凡退に抑えた岩嵜翔については「みなさん(報道陣)にも問題なく映っていると思うが、横から見てると球の回転とかまでわからないからね。ただ、久しぶりにしてはバランス良く投げていたと思うよ」と、バンデンハークとは対照的であったことを強調するように、同じ“バランス”という言葉を使って評価した。
この日、上林誠知を2番に入れた意図については「普通のスイングのタイミングが合っていなかったので、エンドランなりバスターなりができればと思っていた」と説明。「でも、そういう機会がなかったね」と少し残念そうに語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)