中日・松坂、2006年以来の打席に「打つ気満々だった」 2打席無安打
3回の第1打席は二ゴロ、4回2死一、二塁の第2打席は遊ゴロに終わる
中日の松坂大輔投手が25日、ナゴヤドームで行われたロッテとのオープン戦で、開幕前最後のオープン戦に登板した。当初の予定通り5回まで投げ、6安打3四球で3失点。降板後は「試合前からあまりボール、ストレートが走っていないと感じて変化球で抑えていくしかないと思っていた。スッキリ抑えたいと思っていましたけど、それは出来なかった。残念ですけど、予定通り5回100球前後を投げられたのは良かった」と振り返った。
この日、中日は指名打者制を使わず、松坂は「9番・投手」での登板だった。3回の先頭打者として立った第1打席。メッツ時代の2014年4月12日のマーリンズ戦以来、そして国内では、プロ初本塁打を放った2006年6月9日の阪神戦(甲子園)以来、4307日ぶりに立った打席は二ゴロに倒れた。
さらに、自身が3点を奪われた4回にはチャンスが到来。高橋、松井雅の適時打で2点を返し、なおも2死一、二塁でこの日の2打席目が巡ってきた。「チャンスだったので、なんとかヒットを打ちたかったんですけどね」。フルカウントまで粘ったものの、最後は遊ゴロに倒れ、初安打とはならなかった。
「気持ち入りましたね。バントは得意じゃないので、バントしなくていい場面で回ってきてほしいと思っていました。2打席目は打つ気満々だったんですけどね。ただ、自分が思っていた以上に1軍の投手の球は速いんだなと感じました。久しぶりだったので。次はなんとかして打ちたいですね」と、この日の2打席を振り返った松坂。この日、ナゴヤドームには3万6096人の観衆が集まり、投球だけでなく、松坂のスイングにも大きなどよめきが起きていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)