“先輩たち”が苦しんだ2年目のジンクス 西武・源田は打ち勝つことができるか?
過去に社会人出身の遊撃手・石毛、小坂は成績を落とした
西武の源田壮亮内野手が昨シーズン、パ・リーグの野手では19年ぶりに新人王に輝いた。2リーグ制後、パ・リーグの新人王は62人誕生(該当者なしは6度)しているが、同賞を受賞した野手は16人。そのうち遊撃手の新人王は豊田泰光、石毛宏典、小坂誠、源田の4人で、社会人出身は石毛、小坂、源田の3人だ。
プロ野球の世界では1年目に新人王や大活躍した選手が、2年目に成績を落とすことがある。それを“2年目のジンクス”と呼ぶが、源田と同じ社会人出身の石毛、小坂の2人は2年目の成績はどうだったのだろうか…。
1980年ドラフト1位で西武に入団した石毛は、1年目から遊撃のポジションをモノにし、シーズン終盤まで首位打者を争うなど打率.311を記録。本塁打も21本放つなど長打力も発揮した。打率3割を記録した1年目から一転、2年目は.259と大きく打率を下げた。本塁打も21本から15本、打点も55から54と、数字だけみると“2年目のジンクス”にハマる形となった。
小坂はプロ1年目の1997年、開幕から遊撃のレギュラーを掴み、4月の月間MVPを獲得するなど、シーズン全135試合に出場。打率.261、1本塁打、30打点の成績を残し、盗塁は新人新記録となる56盗塁をマークした。2年目は43盗塁で西武の松井稼頭央選手とともに盗塁王に輝き、本塁打、打点は1年目よりもわずかに成績を上げたが、打率はリーグワースト2位の.233と苦しんだ。
時代が違うとはいえ、社会人出身の遊撃手・石毛と小坂の2人は2年目に打撃成績を下げている。源田は“2年目のジンクス”を跳ね除け、1年目以上の成績を残すことができるだろうか。
石毛宏典(西武)
【経歴】市立銚子高-駒沢大-プリンスホテル
【1年目】121試合409打数127安打21本塁打55打点25盗塁 打率.311
【2年目】124試合464打数120安打15本塁打54打点22盗塁 打率.259
小坂誠(ロッテ)
【経歴】柴田高-JR東日本東北
【1年目】135試合499打数130安打1本塁打30打点56盗塁 打率.261
【2年目】124試合430打数100安打3本塁打33打点43盗塁 打率.233
源田壮亮(埼玉西武)
【経歴】大分商-愛知学院大-トヨタ自動車
【1年目】143試合575打数155安打3本塁打57打点37盗塁 打率.270
【2年目】?