近江2回一挙5点で逆転勝利 13安打8得点、好投手・土居を攻略
大会屈指の好右腕・松山聖陵の土居は6回途中降板
第90回記念選抜高校野球は28日、大会6日目を迎え、近江(滋賀)が8-5で春初出場の松山聖陵(愛媛)を下し3年ぶりの春勝利を挙げた。松山聖陵の好投手・土居を序盤に攻略し、打線は13安打8得点と活発だった。
先制したのは選抜初出場の松山聖陵。2回1死から6番・今村、7番・松尾の連打などで2死一、三塁のチャンスを作ると、9番・土居の右前タイムリーで1点を奪う。
だが、その裏に近江がすぐさま反撃。1死一、二塁から7番・有馬の左前タイムリーで同点に追いつくと、2死一、二塁から9番・木村、住谷、中尾の3連続タイムリーでこの回5点を奪い逆転に成功。さらに、3回には1死一、二塁から7番・有馬の右前適時打で1点を追加した。
追いつきたい松山聖陵は4回。先頭・5番・大城、今村、松尾の3連打で1点を返す。だが、近江もその裏、2死一、二塁から5番・瀬川の右前適時打で3イニング連続の得点を挙げ7-1とリードを広げた。さらに6回2死一、三塁の場面で5番・瀬川の2打席連続のタイムリーで追加点を奪った。
松山聖陵は7回に2死満塁から6番・今村の押し出し死球、続く松尾の二塁内野安打で2点を返す。9回にも1死二塁から4番・平良の左前適時打で3点差にしたが反撃はここまで。
松山聖陵は188センチの長身から角度のある直球を投げ込む今大会屈指の右腕・土居は5回2/3、11安打8失点で降板。走者を出してから粘りの投球ができず苦しんだが、直球は143キロをマークするなど、ポテンシャルの高さを見せた。
(Full-Count編集部)