井口野球の申し子となるか…ロッテ荻野が“盗塁王”宣言「狙います」
オープン戦は打率.366でNPBトップ3入り
狙うはオーストラリア・ケアンズへの家族旅行–。
新生打線を牽引するロッテ荻野貴が28日、開幕へ万全の準備を終えた。この日、オフィシャルスポンサー「ジェットスター・ジャパン」が今季チーム内の盗塁王に「スーパースター賞」として「ケアンズ行きビジネスクラスペア往復航空券」を贈呈すると発表。本拠地ZOZOマリンで行われた練習に参加した荻野は、「この4年ずっとチーム内では(盗塁)一番だったので、狙います」ときっぱり宣言した。
昨年は自己最多タイの26盗塁。1年間ケガなく出場すれば50盗塁も可能な足をもっているだけに、“盗塁王”宣言は当然だろう。井口監督は今季チーム盗塁数の目標を140から160と高く掲げ、「走塁革命」を目指しているだけに、「1番・中堅」で楽天との開幕戦を迎える荻野への期待は膨らむ。
オープン戦は打率.366でチームメートの鈴木大地(打率.368)に続くNPB第3位。好調を維持したまま開幕を迎える。今春は一時左膝を痛め、20日の西武戦(メットライフ)を欠場。練習を休んで都内の大学病院で高圧酸素治療も受けた。
「シーズン中も痛いところは出てくるが、1年間我慢してやるしかない。痛いの(痒いの)とか言ってられない。オープン戦の流れで開幕を迎えたいが、やはり緊張はします。(藤岡裕、菅野と)久しぶりに生きのいい若手が入ってきた。刺激になります。負けていられない気持ちになる」と気合十分。今季9年目を迎えるリードオフマンの活躍が楽しみだ。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)