投手・大谷の1年目は「5勝8敗」 米記者が予想「来年20勝投手になればいい」
まだまだメジャーへの適応段階の大谷に対して「修正と適応に1年間かけてもいい」
決め球スプリットの“テスト”と位置づけた実戦で、大谷の制球は定まらなかった。現時点では滑るとされるメジャーの公式球や日本と比べて硬いマウンドなど、新たな環境への適応段階にあるが、果たしてどんなメジャー1年目を過ごすのだろうか。
「私の予想は5勝8敗だ。それも仕方ない。最後の調整試合で、紅白戦にも関わらず6つも四死球を出しているんだ。5四球、1死球、暴投2度だ。それもマイナーリーグの選手相手に、だ」
ブルーム記者はこう語った。エンゼルス先発陣の“キーマン”とも期待される大谷だが、ルーキーシーズンは“借金3”に終わるという厳しい予想。意識的にスプリットを多投したという事実はあったものの、若手相手の最終調整試合の序盤に荒れ気味だった内容が、名物記者の予想を大幅に下げた様子だ。「これがメキシコリーグだったら、ボコボコにされているぞ。開幕戦後にメジャーリーガー相手にあんな投球をしていたら殺されてしまうところだ」。同記者はあまりの制球難について、冗談交じりに表現した。
だが、大谷の才能がメジャーで本格開花するのは、タイミングの問題だともブルーム記者は予想する。
「どこかの段階でマイナーリーグで調整すれば、シーズン最後の2か月でメジャーの打者に対応できると思う。私の予想は5勝8敗だが、日本のファンの人たちも心配しないでほしい。来年、20勝投手になれればいいんだ。今年は試練の年になるだろうね。修正と適応に1年間かけてもいいと思う」
今年の負け越しという予想は、来シーズンにリーグを代表するエース級の活躍をするための布石――。名物コラムニストは厳しくも温かいエールを送っていた。
(Full-Count編集部)