「打者・大谷」封じに満足 敵捕手が「対策」の一端披露、資料「山ほど見た」
大谷との対戦へ入念な分析、「彼のホームランはたくさん見た」
チームから提供されたスカウティングレポートを「山ほど見た」というルクロイの選んだ対策は低め勝負だった。
「ストライクゾーンの低めにボールを集めた。高いボールは持って行かれてしまう。そうなれば、ホームランでダメージを受けてしまう。だから、低めに集め、アウトを取れた」
初打席の初球では91.5マイル(約147キロ)のカットボールが甘いコースに入り、大谷に痛打された。だが、4回の2打席目は2球とも低めに集めて二ゴロに。6回の第3打席も低めのボールを打たせて一ゴロに仕留めた。
ルクロイは第2打席以降、狙い通りのリードで大谷を攻め、抑え切った。分析した打者・大谷のスカウティングビデオには5年間で48本塁打を放っている日本ハム時代の映像も多かったという。
「彼のホームランはたくさん見たよ。打席での打ちミスもたくさん見たんだ。メジャーも一緒だ。投手が失投すれば、その代償を払う。今日だけじゃなくて、将来的にも彼に対してミスを犯さないことが大事だ」
2014、16年にオールスターに選出されたルクロイはこう語った。二刀流のスーパースター相手に低め勝負という戦略も奏功し、初戦勝利を手にしたアスレチックス。大谷は今後、緻密な対策を練る戦略家ルクロイの上をいけるだろうか。
(Full-Count編集部)