楽天と私設応援団が強力タッグ 挑む新たな応援の形「選手に力を与える応援」
当初は戸惑いも。しかし、対話重ね生まれてきた一体感
球団から提案を受けた私設応援団・東北荒鷲会のメンバーの1人で現在は応援プロデュースチームの一員でもある猿舘拓美氏は、当初は戸惑ったと話す。
「正直どうなるんだろうと思いました。最初の提案は結構漠然としていましたしね。それにこれまでも僕たちはチームに力を与えたいという一心でやってきましたから、抵抗はありました。このかたちが本当に応援をいい方向に変えるのかなと」
意見の相違はあった。だが、チームの勝利への思いやスタジアムに足を運ぶファンを楽しませたいという思いは応援団も球団も同じ。そこを起点に議論は徐々に前に進み出したという。
「これまでも球団の方と話をする機会はあったのですが、どこか遠慮がありました。でも今回時間をかけてコミュニケーションできたことで、以前より関係は深まったように思います。まだまだタイミングなど、しっかり詰めなければいけないところはたくさんあります。模索? そうですね。まさにその最中ですかね」(猿舘氏)
日本一をもう一度東北へ。そのために応援で何ができるのか。私設応援団と楽天イーグルスはそれを本気で考えてきた。
3月30日のZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテとの開幕戦、そして4月3日の楽天生命パークでの北海道日本ハムとの東北開幕戦は、応援における新たなチャレンジの幕が開く日でもある。両者は多くのファンと共に声援を送るのを、心待ちにしている。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)