田中将大、第2戦勝利の“主役”に選出 辛辣NY紙も「13者連続斬り」に脱帽
田中将大、ヤンキース開幕2連勝導く好投
開幕第2戦のマウンドに上がり、白星を手にしたヤンキース田中将大投手。30日(日本時間31日)の敵地ブルージェイズ戦で6回3安打1失点8奪三振無四球と快投を見せ、チームを4-2の勝利に導いた。シーズン初登板での白星は、デビューイヤーの2014年以来、自身4年ぶり。辛口の地元メディアも2回にソロ弾を浴びた以外、完璧な投球を見せた日本人右腕を「スター・オブ・ザ・ゲーム」に選出している。地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版が伝えている。
田中は2回1死からグリチャックに同点ソロを浴びたのがこの日唯一の失点だった。3回はトラビス、ドナルドソンをスライダー、スモークをスプリットで全て空振り三振に仕留めると、ヤンキースは4回にドルーリーの2打席連続タイムリーで勝ち越しに成功。田中はその裏の先頭グランダーソンもスプリットで空振り三振に仕留め、4者連続空振り三振とすると、6回まで圧巻の13打者連続でアウトで締めくくり、お役御免となった。
チームを2連勝に導く好投を、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」電子版は「マサヒロ・タナカが今季、力強いスタート。ヤンキースのブルージェイズの4-2撃破を助ける」と速報。「スター・オブ・ザ・ゲーム」というこの試合、最も輝いた選手に日本人右腕を選出した。
記事では「タナカのスライダーは6回を通じて切れ味抜群で、スプリッターは急降下し続けた。特に3回、彼はトロントのジョシュ・ドナルドソンとジャスティン・スモークを擁する上位打線を連続三振に抑えた」と右腕の切り札の変化球を称賛している。
また、特筆すべき記録「スタッツ・オブ・ザ・デイ」では田中の圧巻の13連続アウトをピックアップしている。
一方、地元紙「ニューズデイ」電子版も「マサヒロ・タナカが6イニング輝く」との見出しで称賛。MLB公式サイトも「タナカが8奪三振の勝利でブルージェイズを制圧」と速報。「タナカのブルージェイズ相手のキャリアの長きに渡る支配は継続した」とレポートし、ここまで16試合先発で10勝4敗で防御率2.85という相性の良さを紹介した。
昨季前半戦で不振に陥りながら、終盤戦とプレーオフで好投を見せてチームを救った田中。迎えた新シーズンで初登板初勝利を手にし、辛辣な地元メディアからもこの日の主役として称賛されている。