ダルビッシュ、新天地デビューで苦戦 女房役「気負いすぎたのでは」
5回途中を先制2ランを含む5安打5失点
カブスのダルビッシュ有投手は3月31日(日本時間4月1日)、敵地マーリンズ戦で臨んだ今季初先発マウンドで、4回1/3を投げて1被弾を含む5安打4奪三振4四死球5失点(自責5)と期待に応えることはできなかった。米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトでは「失望のデビューもカブスはダルビッシュに期待」とリポート。その中で女房役を務めたウィルソン・コントレラス捕手は「素晴らしいデビューにしようと気負いすぎたのでは」と日本人右腕を思いやった。
初回先頭ブリンソンに死球を当てた直後、ディートリッチに先制2ランを右翼へ運ばれた。直後に味方打線がシュワーバーの2ランで同点に追いつき、5回に主砲リゾの走者一掃タイムリーで3点リードを奪うが、5回に打球が足を直撃するアクシデントもあり、3点を失って同点。ここで球数が102球に達したこともあり、マウンドを下りた。チームは延長10回に打線が奮起し、10-6で勝利を手に入れた。ダルビッシュに勝敗は付かなかった。
試合後、マドン監督は日本人右腕について「4回1/3にしては球数が多かった。総じて、今夜の彼は自身が持つ最高の球を投げられなかった」と話したという。またバッテリーを組んだコントレラスは、オフに大型契約を結んでFA移籍してきたダルビッシュに掛かる期待の大きさを思いやり、「素晴らしいデビューにしようと気負いすぎたのでは」と心中を察すると同時に、「速球、スライダーでさえ制球がよくなかった。バットを振らせられなかった。そこが求められている部分なんだけど」と話したそうだ。
だが、ダルビッシュがいかに素晴らしい投手かは、スプリングトレーニングで痛感している。コントレラスは「彼は素晴らしい年を送ると思う。初先発は思い通りにいかなかっただけだよ」と話し、次戦以降の復調を期待した。
次回登板では圧倒的な投球を披露し、チームの期待に応えたい。
(Full-Count編集部)