ホークスが中村の満塁弾を号砲に大勝 工藤監督「勝負強い彼がよく打った」
1軍デビュー田中も評価「ストライクゾーンで勝負できていた」
1日、ソフトバンクはオリックスに12-3と大勝し、開幕カードの勝ち越しを決めた。5回までの拙攻合戦が嘘のような大味な試合となったが、工藤公康監督は中村晃の見事なひと振りを称賛した。
終わってみれば16安打で大量12点。工藤監督は、大らかな表情で打線について語り始めた。最初はもちろん中村の満塁弾についてだ。
「素晴らしいホームランだったと思います。外野フライでも、という場面で、ヒットでつないで同点もしくは逆転というところが、一番最高の結果。勝負強い彼がよく打ってくれました」
さらに「内川くんにもデスパイネにも1本出てホッとしています。1本出ると変わるでしょう」と、4番、5番の今季初ヒットを素直に喜んだ。
また、先発の中田賢一には「得点はホームランだけだからね。彼なりに粘って投げていたと思います。ただ、ちょっと四球が目立つので、あれがなくなればもっと長いイニングも投げられるし、勝ちもついてくると思います」と制球面での改善を求めた。
ようやく1軍デビューを飾った田中正義には「彼が投げるいい機会をバッターが作ってくれたね。開幕3連戦の間に彼も開幕を迎えられてよかったと思います。腕も振れていたし、ストライクゾーンで勝負できていた」と評価。一発は浴びたが、キャンプからオープン戦にかけて常に気にかけてきた16年ドラ1右腕のデビューに、ホッとした表情を浮かべていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)