大谷が見せた被弾後の修正能力 女房役は脱帽「感銘的」「アメージング」
昨季ゴールドグラブ賞のマルドナード「今、適応する過程にある」
エンゼルスの大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、敵地でのアスレチックス戦でメジャー初先発初勝利を飾った。6回を3安打3失点(自責3)というクオリティスタートとなったが、女房役を務めたマーティン・マルドナード捕手は2回の3失点から立ち上がった右腕の修正力を「アメージング」と絶賛している。
開幕戦だった3月29日(同30日)に打者デビューを果たした大谷が、ついにメジャー初先発のマウンドを踏みしめた。正式に“二刀流”デビューした大谷は、2点リードの2回1死一、二塁の場面でチャップマンに左中間へ逆転3ランを運ばれた。
だが、ここからが真骨頂だった。最速100マイル(約160キロ)の速球と低めに落ちるスプリットを武器に、無双モードに突入。3回を3者凡退。4回には1死からジョイスに初四球を与えるが、後続を打ち取り無失点。5回と6回も3者凡退とした。
6回に味方打線が再逆転し、白星を手にした大谷。コンビを組んだマルドナード捕手は日本人右腕の被弾後の修正力に驚嘆していた。
「アメージングだよ。打たれた後は、よりアグレッシブにストライクゾーンを攻めた。(被弾は)スライダーが甘く入ったけれど、その後の打者たちを打ち取ったのは感銘的だった」
昨季のゴールドグラブ賞受賞キャッチャーはこう絶賛する。
この日は宝刀スプリットが冴え、初回のオルソンをはじめ何度もバットで空を斬らせた。アリゾナでのキャンプ中はマイナー相手の試合ですら制球に苦しんだ決め球だったが、この日は息を吹き返した。